禁じられた遊び ★★★★☆

(おそらく)第二次世界大戦下のフランスの人々の、ドイツから逃げ惑う風景。そこにあっけなく両親と犬を秒殺された少女ポレットもいた。彼女はあてもなく歩くうちに、酪農家の一家の元にたどり着く。そこのドラ息子、ミシェルといろんなことを。
タイトルとともにあまりにも有名なのがあのせづねぇ曲。自分が寮にいたころ同部屋の先輩上野さん(ギター部だった)に教えてもらったクラシック系の曲3つ、Fly me to the moon は完全に忘れてしまい、More than wordsはうろ覚えでコード進行ができる程度、そして最後のひとつ、この「禁じられた遊び」だけが唯一クラシックギターの曲で今でも弾ける曲である。というのもこの曲の構成が、親指でベース音を鳴らしつつ人差し中薬指をローリングさせるような動きで固定されていてわかりやすいのと、教えてもらいながらすぐに弾けるぐらい単純な曲展開、そしてもちろん、せづねぇ曲調がかなり印象的だってのが大きな要因。番外編でCHARがやってたんだけどもローリングの部分を半音ずらす「禁止された遊び」て曲もあります。これが不協和音で、確かに禁止されたような感じがする。
本作の内容もその曲同様かなりせづねぇです。皮肉めいた反戦映画であるとも捉えることができるかもしれんが、それでなくてもこの二人のがきんちょのやりとりや、なんでもない言葉なんかがかなりキとる。
とくにこう、盛り上がりどころのない淡々とした内容なだけに、これらがうまくマッチしたもの悲しい雰囲気に仕上がってます。「悲しいときー」な時に見るとグッとくるかもしれません。

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