No.2がNo.1へのあこがれをぶちまける話。
かつてNo.1として羨望の眼差しを持って見つめていたフレディが、「ギャングスター目線では」落ちぶれていく様を目の当たりにしたギャングスターの狂気ぶりはかなりインパクトがある。黒人のやつを口封じし、ケチな泥棒を目線で殺し、フレディ襲撃を端から堪能し、ついにはその元凶である敵対ボス、テイラーをぶっ殺しに行ってしまう。あそこできちんと衣服を始末し、パン一になってから狂気に及ぶ様はフレディに対する憧れを払拭するような感じで、サイコなギャングスターのマックスぶりとしていい。かなりドぎついが。
その後の人生で再会した時の二人の様、フレディはギャング時代を達観していてカレンとの「フレディ目線では」素晴らしい結婚生活が待ち受けている「フレディ目線の」明るい将来、対してギャングスターはその世界では上り詰め今や手に入らないものは無いほど社会的に隆盛を極めているが未だに根深いフレディへの嫉妬とコンプレックス、最後再びあの頃を思い出すように(もしかすると何か事があるごとにそうしていたのかもしれないが)パン一になって「ナンバーワン」を絶叫するギャングスター、正直両極端な二人に対して自分自身がどっち寄りかというと、悲しいかなギャングスターの方に寄ってるんだなあ。
フレディは牢屋に入っても自信たっぷりで貫禄があるのに対し、ギャングスターは金はあるけどヨボヨボのじいさん、なんか空白の25年間を示唆しているようですごいせづない。