戦後まもなくの北九州・小倉、なんとか組のなんとかの一人の戦い。
新編PART3はPART2路線を踏襲し、その後のVシネマヤクザ映画で描かれるような、典型的なヒーローヤクザ像のキャラクターを菅原文太が演じているだけである。アクションヤクザ映画であり、さらに舞台も広島ではなく小倉、なんとか(見終わってすぐ名前も忘れるぐらいキャラに魅力が無い)が属するなんとか組(同左)と対立するなんとか組2も、文太を引き立たせるための舞台設定に過ぎない。新編とはいえ深作仁義はこれで完結するのだが、これはこれである意味自らとどめを刺した(ヤクザ映画だけに)とも取れるのではなかろうか。
こうして見ると、山守や、槇原・旭・江田らがいてこその広能であり仁義であったとよくよく思い知らされる。まあなにしろこれでシリーズは終了、全体を含めてこの評価としておこう。