これでSoftware Design 2014年分のレビューも終わり。まあ実際は2015年1月号も2014年発売だし、既に書いた2014年1月号は2013年発売だけど。

第1特集はDockerの話。筆者も勘違いしていたが、Dockerはコンテナ型仮想化を提供するソフトウェアではないんだね。FreeBSDのjailとか、この手の仮想化は昔からあるので何を今更と思っていたけど、Dockerの真骨頂はdocker hub。出来合いのミドルウェア構築済みイメージを使い捨てで使うためのパッケージなんだね。

第2特集はVPN、というかSoftEtherの話。この記事の内容からは脱線してしまうが、httpsを使ってファイアウォールを抜けるという話を読んで、以前同様のトンネリングツールのstoneを使っていたことを思い出した。作者の仙石さんは長くKlabのCTOだった人。今はwol(wake on lan)のツールにもお世話になっている。

第1特集はInfrastructure as Codeの話、ということで、全体として仮想化やコンテナなどを使ってお手軽にLAMP環境をデプロイする特集かな、一言で言うと。前月号の予告だとLAMPの話となっていたが、実際はLAMPそのものの話ではない。

第2特集はサーバの目利きということで前月からのIAサーバの話の後編。こちらはネットワークとストレージということで、より種類が多くて分かりづらい(ということは商機がある)部分。前号と含めてここまで抑えておけばIAサーバの導入・運用は問題ないだろう。実際、近年だと一般的な構成のサーバであればクラウドを使うのが有力な選択肢となっているわけで、わざわざオンプレミスの危機を入れるのであればそれはある程度パフォーマンスが必要な尖ったマシンであることが多いだろう。そんなマシンをどう剪定するのかという知識は持っていた方が良いと思う。

第1特集はJava。定番ですな。Java8のラムダ式の紹介記事もある。Sparkの本を読んでいるとラムダ式の話がよく出てくるのだが、関数型言語のプログラミングではおなじみ。でもどんなものかを知ると、逆になぜ今までなかったんだろうと不思議に思うくらい自然な式だが。

第2特集はIAサーバのハードウェア入門。モロに今の筆者の仕事とかぶるんだが。今のサーバのハードウェアの基礎を抑えたい人にはオススメ。NUMAとかPCI Expressとか言われてもなんのことかわからん、という人向けかな。

レビューには書いていなかったが、これまで楽しみに読んでいた連載、「enchant 〜想像力を刺激する魔法〜」が今号をもって終了。プロダクトはもちろんだが、ベンチャー企業内部のヒリヒリした人間模様を垣間見せてくれて興味深かった。

第1特集はC言語のポインタとオブジェクト指向の話。筆者がC言語を学んだのがアセンブリ言語の後だったせいか、個人的にはそれほどポインタに抵抗は感じないのだが。X68000の時代だとメモリマップドI/Oに直接アクセスしてたし。
オブジェクト指向の話は、それオブジェクト指向をDISってる?ってくらい原理主義から離れた現実的なスタンスの記事だったので興味深く読めた。まあそうだよね。オブジェクト指向に不向きなところでまで使う必要はないよね。

第2特集のクラスタリングの話は本職に近い話だったのでこっちも興味深く読めた。特にMySQLなんかは。

第1特集はログを読む技術。ログの話を見ていると次のdb tech showcaseでネタとして使えそうなログって何かなとつい探してしまうのは職業病だろうか。
あとFluentdの話が最後に書かれている。ログといえば出てくるプロダクトで、MongoDBも一緒に触れそうだし、今更だけどそろそろ使ってみようか。

第2特集はLinuxカーネルの話。というかforkの話。カーネルというかOSについては一度ちゃんと勉強しなきゃなあと思ってFreeBSDの本を時たま読んでいるんだけど、なかなか進まない。

あとは先月号に引き続きHeartbleedの話とtcpdumpの話。昔のハブはバカハブだったからこういうので人のパケットも盗み見れたよねえ、なんて。

特集はNginx。ApacheとIIS以外使ったことなかったのでまあまあ興味深かったが、Web系のエッジサーバやリバースプロキシを扱うことはまずないからなあ。どちらかというともう一つの特集のDHCPの方が関わりは多そう。
あとはセキュリティ関連の連載で今号と次号で扱っているHeartbleedの話は押さえておきたい。

あけましておめでとうございます。

年末年始休暇も終わり、また通常営業の日々が始まりましたな。Software Designの2014年振り返りもこの休暇でなんとか終えたので、引き続き一言コメントエントリを残していくことにする。

さて、今号は引き続き新入社員向け特集だろうか、Linuxの入門記事。著者がレッドハットの人なので内容はRHEL。仕事で使っているのも主にRHEL系なのでまあ役に立つかな。といっても入門記事だけに知識の確認程度の意味合いだが。ただRHEL7については全く別のOSと言ってもいいほど変わっているので、読む価値はある。筆者もCentOS7を使い始めているので、興味深く読めた。

で、第2特集は同じくLinuxでUbuntu 14.04の記事。個人的にはUbuntuはクライアント向けのイメージが強いが、特集もそのイメージ通り、デスクトップ環境やインプットメソッドの話が中心。最近Ubuntu使ってないなあ。Windowsタブレットあたりに入れて遊びたい。

この号から(やっと)PDFによる電子書籍の販売が始まったのでそちらに切り替え。
この時期のIT系雑誌のお約束として、おそらく新入社員向けの初心者のための記事が特集になることが多い。今号もTCP/IPの基礎講座とUNIXコマンドの話が特集。でも改めて読み返すと自分が知らなかったコマンド(の使い方)が載っていたりして、無駄に年季を重ねた使えないエンジニア(自分)にも役立つ。コマンドなんて体系的に覚えたりせずに必要に応じて調べるだけだから、便利な使い方を知らないことが多いんだよなあ。画像ファイルの加工やフォーマット変換をするconvertコマンドって初めて知った。

特集はMVCモデルの話とロードバランサの話。どちらも自分には疎い分野なのでまあまあ興味深く読める。特にロードバランサについては今後使う機会がありそうだし。データセンタに行くとよく見る「F5」の光る赤いロゴの機器。かつての常駐先でも社内向けシステムしか扱っていなかったから使ったことないんだよね。
他の記事で興味深かったのはSIMの話。こういう8割がた知っているけど2割は初耳という記事が一番読んでいて楽しい。

第1特集は「RDBとNoSQLどちらを選びますか?」。まさに筆者の本職の土俵ですな。まずしょっぱなから「データベースの漢」奥野さんのリレーショナル理論の記事。鉄板ですね。毎回db tech showcaseでお会いするけどなんとなく挨拶できないんだよなあ。あとはRDBとNoSQLの使い分けについての話が続く。これ、今特集を組んだらSQL on Hadoop関連のプロダクト(ImpalaとかPrestoとか)の話が絡んでくるんじゃないかな。

第2特集はプロキシサーバ。プロキシといえばクライアント向けの方(フォワードプロキシ)しか思い浮かばなかったけど、こっちの特集はWebサーバの前に立つリバースプロキシがメイン。ロードバランサとかもこのカテゴリらしい、って全然わかっていない人の感想みたいだけど、実際Web系の仕事をしたことなかったのでよく知らなかった。