散財の精算

 12月といえば、大方のサラリーマンにとって、嬉しいビッグイベントが訪れる季節である。もちろんクリスマスではない。そう、ボーナスである。しかし昨今の不景気な世の中、至る所からボーナスカットの話が聞こえてくる。ご愁傷様です。

 かくいう私には無事に出ました。ボーナス!まあ雇用契約で定額支給が決まっているので(だから厳密にはボーナスではない)当然といえば当然なのだが、来年はボーナスが出ないとか、昇給停止だとか、日本から撤退するとか(私の会社は外資系)きな臭いうわさが飛び交っているので、ひとまず安心といったところ。

 ところで、このところボーナスを見込んで普段よりも多めにカードを使っていた気がしていた。ちょっと気になったのでカード会社のページにアクセスし、今月の使用履歴をチェックしてみた。その結果は…

18万円…。

 うーん、どうやら想像以上に無駄遣いをしていたようだ。

 ただ、さすがに学生時代のような「持っている金はすべて使い切る」ような金の使い方をしていては、社会人として訪れるいざという時(会社を辞めるとき、勝負をかける時とかね)に困ってしまう。そうでなくとも無計画な人間と見られて(いや実際無計画なのだが)社会人としてはあまり評価されない。というわけで、今回の私の買い物、いったいどこに無駄遣いが忍び込んでいるのかを分析してみることにした。

・東急ハンズで買った本棚:?5,302(二回払いの二回目)

 これは止むを得ないだろう。ただでさえ本があふれていたし、何よりCDが散乱していたのがみっともなかったので。それにこれは2回払いの2回目であり、実際は先月の精算に含めるべきものなので「今月の無駄遣い」とは言えない。

・北海道国際航空:?22,000×2(往復?44,000)

 いわゆるAirDo。これも帰省には絶対必要なものなので止むを得ない。そもそもこれも11/9に買ったものであり、本来は先月の精算に含まれるべきものなのだが(航空会社からカード会社への請求が遅れたのだろう)。

・ビデオカード(Millennium G550)とFDD:?22,554

 これは、実家に送るPCを整備するために必要だったもの。ビデオカードがなかったため、現在使用しているG400を実家に送るPCに挿し、代わりにメインマシン用のビデオカードを買ったのだ。いわば親孝行であり、子供として当然のことをしたまでである。

・SigmarionII:?21,000

 これは一見無駄遣いに見えるかもしれない。何しろPDAとしてはJornadaが確固とした地位を築いているし、今のところさっぱり使用していないからだ。しかし、このマシンにはNetBSD/hpcmips(いわゆるPC UNIXの一種)を入れるという大目標があり(現在挑戦中)、その作業を通じてBSD系UNIXをさらに深く学習し、その成果をこのサイトへフィードバックしようと計画しているため、この出費はいわば自分への投資、加えて公的な支出ともいえる。

・19インチフラットディスプレイ、ゲーム、ビデオ:?28,308

 19インチディスプレイは、先ほども書いた親へ送るPCに、現在持っている15インチディスプレイをセットで送る予定であるため、これも必然的に必要となったものである(普段使っているのは液晶ディスプレイだろというツッコミは不可)。さすがに19インチとなるとDVDの映像も迫力が段違いである。これは買ってよかった。

 ゲームはBRANDISH4というパソコンのものだ。最近の私は実に2年くらいまともにゲームをしていないのだが、かつて学生時代、寮でこのシリーズの1~3までをクリアした経験を持つ。そんな私なのだから、このゲームをプレイするというのは義務とさえ言えるものである。さらに、これを発見したのは立川のハードオフ。地元立川のメーカーである日本ファルコムのゲームを買うというのは地元経済へも貢献する神聖な行為である(中古だろ、というツッコミは無しの方向で。ついでに手前は世田谷区民だろというツッコミも無しでお願い)。

 最後にビデオ、「Number プロ野球永遠のライバル列伝」だが、これも山田VS落合の対決が収められているということだけを書けば説明不要だろう。

・レンタカー:?13,225

 これは先日のDead Pigeon管理人合宿の際に使用したものである。実は先週の土日に3人でドライブという名の合宿を挙行したのだが、これによりさらにサイト内の連帯は深まり、私のドライビングテクニックが(事故らない程度に)磨かれ、新横浜ラーメン博物館で有名ラーメン店そっちのけでインスタントラーメンのCMに見とれることができたなど、数々の利益を得ることができた。そのため、この投資も決して無駄なものではない。

・シーケンスソフト兼ソフトシンセ「Reason2.0」(キーボードつき限定セット):?52,290

 こいつは一番の大物である。衝動買い度数も高い。しかし、自分のPC遍歴を振り返り、もともと私がPCを触り始めた(もう10年になるのか…)理由が「DTMがやりたい!」というものであったことを考えると、苦節10年にしてやっとそのスタートラインに立ったということが言える。ソフトは期待にたがわぬ出来だし(シンセとアンプなどをつなぐラック裏側のケーブルまで忠実に再現していて、ケーブルが揺れたりする)、これで少なくとも1年は遊べそうだということを考えると決して高いものではない。

結論:今回無駄な買い物はしなかった!!

 こうやって見てみると、一見衝動買いに見えるものにもはっきりと購入目的があり、決して無駄に金を浪費しているわけではないということがわかった。これからも今回のように、必要なものにしか支出しない倹約生活を心がけることとしよう。

 ちょっと無理がある?

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