エクソシスト ★★★★☆

普通に生活している母子に、突然おかしなことが起こる。精神異常になってしまったのではないかと思えるわが子に母もついつい発狂!ついに精神医学に見限られてしまった母が救いを求めたのが、宗教の悪魔払い、エクソシストだった。
なんかで聞いたことだが、これが公開された当時(1980年くらい?)、こういう宗教めいたホラー映画というのはこれが初めてで、なんでもキリスト教に深く関わりのあるむこうの方々なんかはそれはそれはショッキングなムービーだったらしい。
翻って現代の日本男子。無宗教な男子にとってこれがどういうポジションかはよくわかりません。ただ単純にホラー映画のようなものとして見るしかできません。やはり悪魔に乗り移られた女の子の蜘蛛歩きとか、首グルングルンとかが怖さとしてフィーチャーされると思うけど、それ以上に怖いのがカラス神父の表情。
彼はまあ、神父であり精神医学者であり、はじめは悪魔とかそういう概念のものをはなっから否定してはいたのだけれども、それが自分の目の前で起こることで段々とその表情が変わっていき、最後には悶絶してしまう、オギンオギンのゲロンゲロンよりもカラスの方がよっぽどイッてます。
ホラー映画といえば観者の虚をつくような、シーンとしたところでいきなりバ~ン!とか音が鳴ってウリィィイイイイイイイイイイイイ!ピギャァアァアアアアアア!とかなるようなのが多いですが、本作はそういう飛び道具のない、純粋な心の恐怖をついたオカルト映画といえるのじゃないでしょうか。

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