ハンニバル ★★★☆☆

羊たちの沈黙のラストから、国外逃亡中の連続殺人犯ハンニバル・レクター。その彼に顔を剥がれた大富豪メイソンは、復讐せんと彼をおびき出すためFBIに圧力をかけ、捜査官クラリス・スターリングを10年ぶりに彼の担当に戻させた。そのころクラリスは担当する事件で多くの死者を出し、世間から非難を浴びていた。
前作「羊たちの沈黙」が1991年公開、10年ぶりの続編である。当時をプレイバックしてみるとその前年ぐらいに「氷の微笑」というサスペンスが上映されて大当たり、主演のシャロンストーンの股座が見えた見えないで中学生大はしゃぎしたもんです。そういう時にタイミングよく「羊たちの沈黙」が公開されて、またエロサスペンスかと期待してみるとなんともグロサスペンスだった、中学生大萎えという思い出がある。
で前作はレクターの手のひらで踊るクラリスという構図が絶妙でとても面白かった記憶があるのだが、本作ではあんなに狡猾で裏の裏まで見通してるかのレクター殿がナマクラ野郎に成り下がっており、あの強大なレクター先生はどこへ行ったのよと思ってしまう。
大体が捕まっちゃだめだろう。あんなあっさりと捕まってはキャラ付け台無しだ。それよりも今回はクラリス大好きレクターという位置づけが強調されたようで、もうそれはそれはクラリスにやさしい。自分の手も差し出すぐらいだ。
そして話題になってた脳味噌シーンは、グロいというよりも笑いが先に来た。あれ怖いより爆笑だろ。確かにおかしかったのだが、なんかこう全体的にひきしまってなかったです。
なので、前作を見て大好きというようならばトーンダウンしているのでお勧めできない。ただ脳味噌シーンは笑えるので見るといい。

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