太陽を盗んだ男 ★★★★★

ダメな理科教師○○は修学旅行中図らずもバスジャック事件に巻き込まれてしまう。それが触媒となったのか、突如ある考えがひらめき、それを実行してしまい、なんとうまくいってしまうというとんでもない話。
一言で言えば、沢田研二と菅原文太をオモチャにした映画。
1979年作品。これ重要。それは例えば西部警察が日産自動車をバックに付けて好き放題車やライフルでドッカンドッカンやってた時代。それがOKだった時代。そんな時代の、そんな映画です。だから今の時代にこんぐらいのテンションで作ろうと思っても色んな理由で不可能だろうし、仮にやろうとするならDOAのようにCG使ってなんとか巧みにやるしかない。正直、これを観るとDOAはなんだったのと思ってしまうよなぁ。
だって、1979年というと沢田研二はまだジュリーで「Oh!ギャル」とか歌ってるころでしょ。そしてまた文太兄ぃは仁義とかトラック野郎とか硬派なやつにばりっばりの主役ででてる頃でしょ。そう考えるとこの映画ほんと凄い。キャスティングの時点で成功してる。
当方今まで色んなハリウッドのガンアクション、カーアクションを観てきましたが、もちろんこれからも観る機会があるかと思いますが、純粋な物でこれ以上の作品というのはおそらくない。まずストーリーの概要の部分で負けるだろうし、そして本編の場面場面のインパクトの部分でも負けるだろう。それぐらいスケールの部分ではものすげぇことになっている。
しかも、そのテンションにまかせてガンガンいくだけでなく、むしろそうなるのは後半からクライマックスにかけてのことで、冒頭および太陽を作る課程は不気味な映像。いろんな感情が急に切り替わり、そのたんびにジュリーがへんな動きをしたりするから、変。
もう、観てください。これが日本のアクション映画だ。

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