戦国自衛隊 ★★★★★

現代の自衛隊一個師団がなぜかタイムスリップしてしまい戦国時代へ。ええいままよ、このまま上杉謙信と協力して、天下を取っちまおうぜ俺ら的ノリ。
1979年、千葉真一、「・・・・そうだよ、俺らが一暴れして天下を取ってしまえば歴史が狂ってまた現代に戻れるはずだ!そうだ!」。冒頭部分のこのノリ方を見ていて、そうなのか、ああなるほど西部警察系爆破バカ映画かと、その方向で見始めたのだけど見ていくうちに確かにバカ爆発してるんだけども、決してそれだけではない感覚を覚えたのです。
それは彼ら自衛隊馬鹿者どもにもそれぞれに生き方があって、渡瀬恒彦のように反逆してレイプしまくる快楽主義者、またかまやつひろしのようにあっさりと骨を埋める者、そしてチバシンイチ御大のような漢気あふれる死にっぷりなどなど、なんか美学ってるんですねこの人たち。いやこれによって話に深みがでるとかそういうのは一切ないんだけども、、格好良いという。
やはり見所は当時の爆破OKな時代的映像ですな。チバ御大の空中ヘリつり下げ狙撃なんかは特にグッとくるシーンであるし、また武田信玄VS自衛隊という文字にしてみても面白い組み合わせはこの映画ならでは。その戦闘シーンももんのすごく、足軽の馬鹿者どもに銃を乱射、手榴弾をぶん投げ、戦車で大砲攻撃、手加減なしなのです。
しかしもちろん、少数の銃VS大量の足軽と刀の闘いには時間の経過に伴う明らかな結末があるわけで。そう、最初は景気よくドッカンドッカンやってた自衛隊も、弾薬が燃やされガソリンがなくなり手持ちが尽きると最早お手上げなんですね。つうか気づけよそれくらい。
要するに見てる側はヤリ逃げされるんです。爆破爆破で最後漢気、ああこのころの角川ってなんか一癖あるなぁ。
かわぐちかいじ、もしかしてこれ見て感激してジパング書いてるのか?

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