デザインめんどくせー

昼休みはだいたい近所の喫茶店で食事をする。ここにはスポーツ紙やオヤジ系雑誌があるので、普段それらを買わない俺は同僚のおじさんそっちのけでそれらを読むのだが(ああ、すっかりオヤジだ)、今日読んだ週刊ポストに載っていたのが原貢氏(*1)の話。貢氏の予想では今回の日本シリーズは両者似たような野球をするのでもつれるだろうとのこと。もつれてくれー!第7戦まで行ってくれ。頼む。


*1 原貢:言わずと知れた読売ジャイアンツ原監督の父。と言ってもここを読む人は知らない人が多いと思うので触れておくと、アマチュア野球では知らぬ人がいない名監督。三池工を甲子園初出場初優勝に導いたあと東海大相模へ移り、ここでも甲子園制覇。74年から76年にかけて、息子辰徳や津末らを擁して甲子園に4回出場、親子鷹として旋風を起こす。その後息子の大学進学とともに東海大学監督に就任した。むちゃくちゃ厳しいことでも有名。顔も恐い。どうしてそんな監督の息子があんなに優しい顔なのか不思議。


仕事中や、帰ってきてから色々とサイトのデザインをいじる。まあデザインのセンスがないのはわかっていたことだからこれくらいにしておく。とりあえずコンテンツをそろえなきゃどうしようもないし。

とりあえずリンクだけ

この週末はbitchと遊びつつ、会社の先輩の家に遊びに行くというどっちつかずの行動をしていた。


土曜日。


bitchのおかげで久しぶりにPCを組むことが出来た。買ったのはCPU、マザーボード、メモリ、そしてケース。何といっても今回いちばん(物理的にも精神的にも)大きかったのがケースの購入。今まで使用していた自作マシンのうち、組んだ当初(98年)から使用していた唯一のパーツだったから。今までのケースは、相当な安物だったらしく、使いづらい、精度が悪い、電源が古いと最低なものだった。やっとまともな自作が出来るな。多分しばらくは何もしないと思うけど。


で、買ったあと、bitchを俺の部屋において俺は会社の先輩の家へ。飲みながらくだらない話を延々と話すという嫌がらせを行う。とにかく何でもかんでも野球の話に結びつけるので(俺としては無意識の行動)、相手はそれを防ぐのに必死だったよう。


日曜日。


先輩の家から帰ってきたあと、bitchが持ってきたゲームを見て楽しむ(俺はゲームをほとんどやらない。下手すぎるから)。その後いつの間にか寝る。


朝、直射日光に当たり、暑くて目が覚める。だらだらしていたらbitchも起きてきたので、昼飯を食ったあとで昨日買ったパーツを組み立てる。マニュアルを読むのが面倒だったのでbitchに読んでもらい、適当に組み立てる。意外にさく?と動いた。自作も年々簡単になっていくね。


夕方、bitchが帰る。


月曜日。


何もすることが無いので、とりあえず日課(スクワットと腹筋)をこなし、Webを見、チャリで近所を散歩する。そんなことをしていたら夕方になったので、やっと重い腰を上げてこのサイトを作り始める。


まあこんなもんですな。ちなみにこの部分(日記部分)はJSPで処理しようかなと考えているのだが、完成するのはいつになることやら。

現金に体を張れ ★★★★☆

競馬場の売上金強奪をたくらむ小悪党とやさぐれ警官としょぼいバーテンと馬券係の話。
スタンリー・キューブリック初期の作品。テイストが当時のヒッチコック映画にかなり似ているのは、当時がそういう方法しかなかったのかあるいは主流だったのかよくわからんが、正直前情報なしにこれがキューブリック映画だとは思えない。また白黒映画では色彩の美しさを表現するのもかなり限界あるようで。
でまあオーシャンズキャッチミーでも書いたが、悪党が悪いことをするという話自体が勝手におもしろくなるというメリットは昔から知られていたようで、全体の流れは見ていて隙がない。ただこの映画では強奪に参加する4人のそれぞれの背景から性格的なものまでそれぞれ描いており、時間も互い違いに写しだしていてそれがなかなかおもしろい。とくにキーマンの一人であるヘタレ馬券係のヘタレっぷりがあとあと効いてくるような伏線になってるのが効果的だなあと思った。
して肝心の強奪シーンではその日一日のそれぞれの動きを場面ごとに切り取って、時間も結構むちゃくちゃに入れ替えてしまったり、逐一動きがわかるのは面白かったしだれる暇がない。ただその強奪方法が現代の基準ではありえない(バーで暴れるのはいいとしてもあれではごまかしきれてないし、逃げる所では危うく捕まりかけたり)のが、この映画では緊張感という点でちとマイナスだった。もしかしたらああいうズボラな人物という描写もかねて粗い犯行計画なのかもしれんが。
そして結末。最後に悪は勝たないというきつーい現実が待ってTHE ENDの字はその時代っぽくていい。たとえばダイヤルMや穴を最初に見たときの衝撃ほどではないが、面白い映画ではあると思います。

マルホランド・ドライブ ★★★★☆

自動車事故で記憶喪失になった女が、自分は誰かを捜していくうちにぐにゃあ~となる話。
これはまだストーリーというものが一応あるだけましなんだろう。なんつったってイレイザーヘッドの監督だから。そういう意味ではなんでもありなわけよ。特典映像のインタビューでも語っていたが、直観で見て楽しむというのをまず基本とする方がいいみたい。
とはいえこれだけ謎怪な映像がふんだんに盛り込まれていると、どうしても解明したくなり考え込んでしまうのもまた真。記憶喪失からの顛末はもうひとつの理想を追った女の儚く悲しい幻想物語で、箱を開けた瞬間から過去にあった事実(ダイアンの背徳な失恋物語)が描かれている。
こう見ると、幻想でのベティとリタの真実追究物語(箱を開けるまで)は、同じ価値観を共有するという恋愛物語として語られていて、リアルワールドでのダイアン(通称ベティ)の愛情が一方通行で、断崖から突き落とされ加減が最後の「ちっちゃい老人ウワー」へと行き着くというのもまたアリ。となると、リアルで接点持った人達を、マンションの管理人だったり映画監督だったり(これはそのままか)カウボーイだったり(これは不明)に割り当てるのも、すべてダイアンの脳内さじ加減一つということか。
ただこれじゃあ全く理解したとは言い難い。こういう本筋とは別の、例えば無駄に3人殺してしまうやつとか、カウボーイとか、末節の部分には及ばないことだから。で結局すべてひっくるめて感じてしまえという話になってしまうんだなあ。
冒頭の奇妙なダンス映像→笑う老人のフラッシュバックですでに足は浸っている。オーディションで、またクライマックス(俺はここだと思った)の歌舞場での独唱で見せられた歌のシーン。どうしてもあれ、ふたこぶ女に見えてぐにゃあ~となってしまうのはリンチワールドに入っていってしまってるからなんでしょうかね。

ストレイト・ストーリー ★★★★☆

73歳のアルヴィンが73歳ぐらいの兄貴に会いに行く話。
感動した。
俺デビッドリンチ強化期間であったこともかなり影響しているが、これまであたまを削ったら消しゴムができただの、像の顔の奴がフガーフガー、ふたこぶ女ダンス、ちっちゃいおばあちゃん、「はあ・・・?」な映像を散々連発し、見る側をぐにゃあとさせてくれたデビッドリンチが普通の映画を撮ってくれたことはとても感動的だ。
本作を語る時は大抵この感動的なストーリー、老いた弟が10年前の仲違いを後悔していて、ほんのちょっとのきっかけでそれを見つめ直す旅に出る、そしてその旅の過程でのロードムービー的人との交わりなど、作品内容自体の形容として「感動」「しみじみ」など用いられるが、むしろデビッドリンチの方にそれらの形容を用いるのがいい。それぐらい”心安まる”映画だ。
内容自体はまあ、いいんだろう。というかこれ例えば新宿のガード下にいる自由気ままに振る舞っている人々のなかから無作為に一人抽出して、同じ様にその人の人生を語らせたり、びっくりなハプニングなんかを八百で用意したりすると適当にリアクションくれたりして、また違った味が出ておもしろいのではないかと。つまり年輪重ねた老人が語る言は相対的に若い自分が体現することは不可能という点で重い言葉だし、それには耳を傾けたいと思うし、なにより最後のあっさり具合がこの、「しみじみかみしめる」という見終わった後の感覚につながっているんだろう。
昔いつだったかこれはマジに、人が捨てたジャンプとかを一冊100円という低価格で路上で売るという、ニッチな価格戦略で業界を席巻しているグループの人と、なんとかスタバでコーヒーおごるぐらいで小一時間トークできないかと考えたこともあったが、臭いが臭かったのと後々面倒くさそうということで、やめた。