三上工務店が歩く

今期のブラジル全国選手権でサントスを優勝に導いたルッシェンブルゴがレアル・マドリーの監督に急遽就任してしまった。
前期はクルゼイロを勝ち点100という独走状態で優勝させ、今期途中から監督就任したサントスでも最終節までもつれたものの最終的には優勝させたことで、向笠さんもかつてのテレ・サンターナ級の監督と言っていただけに、ブラジル全国選手権における名将が去ってしまうのは正直残念だ。
そもそも前期終了後、クルゼイロからばっさり切られた後にヨーロッパ進出を図っていたルッシェンブルゴは、その頃ポルトガル語の通じるスーペル・リーガの強豪(ベンフィカかスポルティングだろうな)を踏み台に、やがてはトップリーグの監督へとステップアップを考えていたらしい。それがヨーロッパ進出に際していきなり世界一のレアル・マドリーからの招聘というのは皮肉な状況だ。
今期のサントスはエメルソン・レオンでスタートしたものの調子が悪くルッシェンブルゴに交代したのだが、監督交代後に彼の意向で獲得したと思われるバジーリオやヒカルジーニョが活躍したことが優勝の大きな要因だった。レアル・マドリーも冬の移籍市場での選手獲得を見込んでこの時期の就任発表になったのかもしれない。前監督(ガルシア・レモンは無視)のカマーチョが選手との確執で辞任したこともあり、ブラジルの名将であれば大物ぞろいのチームの中で中心であるロナウド、ロベルト・カルロスらを操縦できそうなのも一つある。ルッシェンブルゴの攻撃サッカーは通用するのか。それとも数多のブラジル人選手のようにフィットせずに出戻るのか。レアル・マドリーだしなあ。どうかなあ・・・。

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