マイケル・コリンズ ★★★★☆

今でもイギリスからの完全なる独立を目指すアイルランド、その創生期に活躍したマイケル・コリンズを主人公にしたノンフィクション。結構考えさせられる。
日本に生まれてよかったと長年思ってる。落ち込んだとは言われようが経済大国だし、物は豊富にあるし、拳銃を原則として所持できない。それを前提としたテロがない。まあ最近は包丁とか車とか監禁とかのテロ行為はあるけど。
この映画のイギリスーアイルランド問題にしても、イスラエルーパレスチナにしても、どっちが悪いとは言えないもので双方言い分があるもんだ。
マイケルコリンズにしても望んでテロしてるわけないだろう。それは信念に基づいた行為だから正当化されるわけで、件の日本のやんちゃテロとは違うものだ。しかし信念を貫き通そうとするのは往々にして煙たがれるもので、とりあえずアイルランドの自治の足がかりでも良しとする派と、絶対的な独立を目指す派とに分かれたあたりから悲劇の最後は想像できた。
現在なおIRAとして活動しているやつらは、信念もってんだろうか?「とりあえずテロ」はやめてほしい。俺は信念あるテロで死んでもしょうがないと思うが、とりあえずテロ、やんちゃテロなんかで死ぬ、また身内に死なれたら、あらゆる手段で敵をとろうと思ってる。
史実映画としては傑作です。

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